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ホウレンソウケナガコナダニの被害増加は温暖化が影響? | 2012-03-28 |
| | 全国的に秋期と春期を中心に、ホウレンソウケナガコナダニによる被害が増加していますが、冬期間の気温上昇や温暖化が影響しているのでしょうか。 |
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| | ホウレンソウケナガコナダニの発育適温は20℃前後であり、10℃~15℃で産卵数が増加します。本種は多くの害虫と異なり、秋季から春季にかけての時期に土壌中で増殖します。10℃での発育日数は56.4日と長くなりますが、総産卵数は660個程度と15℃(540個程度)や20℃(330個程度)に比べて低温で総産卵数が増加します。 さらに、25℃では総産卵数は150個程度となり、30℃では産卵はみられなくなります。冬季の気温が低い地域では、温暖化により冬季の増殖が 好適となる可能性がありますが、本種の温度反応からみれば高温や低湿度条件が発育に不適なために夏季の発生は少なく、春期と秋期に発生が多くなると考えられます。 ホウレンソウケナガコナダニの発生増加は、未熟有機物の大量投入が発生を増加させることが明らかにされている。そのため、前作の残さや間引き株はハウス外に持ち出して処分する。未熟な有機質資材は用いず、腐熟させた堆肥を用いる等の注意が必要です。
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