稲刈り作業が約半月遅れました | 2016-11-07 |
| ●長野県 通信員 西野入政典 | 期日 2016年10月1日~10月下旬 場所 長野県上田地方等々   今年ほど、秋の収穫作業に混乱をきたしたことは少ない。とくに、稲刈り作業は雨にはばまれ、平年より約2週間遅れの10月上旬がピークとなってしまった。   左:刈り取りを遅しと待つ水田(10月1日) 右:今年は稲穂が細い(品種コシヒカリ:10月1日)   これは、バインダー刈り・コンバインの刈り取りを問わない。いずれも水田が乾かない限り機械が入らず、また、入れたとしても抜かり込んでしまうなど「二進も三進も(にっちもさっちも)ままならない」と言ったところ。   また通常、はぜ干し(天日で乾燥。味が良い)の場合、脱穀作業は「稲架(はざ)掛け2週間」が適期。ところが今年は、刈り取り後も雨の日が多く、稲架の上で稲にカビが生えてしまうなど、脱穀作業も大幅な遅れを来してしまった。   左:稲架(はざ)掛けの刈り取りを始めたが、あまりの湛水で作業を中断(10月1日) 右:ようやく刈り取りが終わった稲架干しの田(10月7日)  
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| 左:水溜まりのなか、何とか作業したコンバイン収穫後の水田(10月19日) 右:ようやく収穫作業も終盤を迎え遠くに煙りも見えるのどかな水田地帯(10月22日)   また、稲に限らず、野菜や果樹類にも影響が大きく、とくに、高原野菜のハクサイ、キャベツ等は結球等生育が遅れ、出荷期の遅れにつながり、生産減となっている。この結果、野菜の高騰が家計を締め付け、全国的なニュースになっている。   長野地方気象台によれば、9月中旬以降秋雨前線が日本列島南岸に停滞した結果、降水量は平年の2倍前後、日照時間が平年の30%台にとどまり、10月上旬までぐずついた天気になったという。 稲等を含む農作物の収穫作業に、大きく影響が出てしまった。  
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