平年より20日早い、りんご園の消雪 (青森県黒石市) | 2016-03-17 |
| ●青森県 通信員 澁谷信一 | 青森県黒石市にある、りんご研究所における今年の消雪日は3月9日。平年の消雪日が3月29日で、それに比べ20日も早まった。 りんご研究所では、昭和8年から観測して以来、2番目に早い消雪日となった。これまで一番早かった消雪日は、平成元年の3月4日。 消雪が早まり、桜の開花予想も平年よりも早まる見込みのことから、りんごの開花も早まるのではと、気にしながらりんご生産者も剪定作業を急いでいる。 青森気象台の発表によると、昨年11月1日から今年2月29日までの累積降雪量は、502cmで、平年比の85%と少なかった。 スーパーエルニーニョの影響か、今年は暖冬であったことがうかがえる。   先の平成元年のふじの発芽は、4月4日と平年の4月9日より5日早かった。また、ふじの開花は、その後の気温の影響で、5月8日と平年並みとなった。 りんご研究所によると、今年の2月16日から3月14日までの日平均気温は平年より0.3度高いだけで、消雪が早い割には、気温がそう高くなっていないのも事実。   消雪が早まったことから、剪定作業や枝片付け、施肥などの作業をてきぱきとこなし、発芽から開花時期の凍霜害等に、万全を期したい。     雪がない、りんご研究所の園地(3月15日)
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